2026年
6月29日
2026年6月29日未明には、前日の日中から21時過ぎまでOSWINで連続的かつ一時強い中間圏夏季エコーが観測され、夜光雲の出現に非常に適した状態になりました。
実際に北ドイツやバルト海沿岸で夜光雲が観測されましたが、私の住んでいた地域は曇っていたため見ることは出来ませんでしたが、29日夜はOSWINのエコーが弱かったものの、NRW州も晴れて未だ明るい北の空で夜光雲を見ることが出来ました。
6月29日 23時30分・夜光雲の動画
星空@ドイツ
夏の夜、中間圏界面で輝くの幻想的な青白い雲。欧州で撮影した写真・動画と、2004年から2026年までの観測記録を掲載しています。
毎年北欧が白夜になる頃に夜光雲が発生します。
夜光雲は気象変動のカナリアと呼ばれるほど、大気汚染と共に現れた現象です。 近年は人間の活動によってメタンや二酸化酸素が増えています。 そのガスは地上では温室効果の為に気温が高くなりますが、夜光雲ができる約80〜85km付近は空気が非常に薄く、分子同士の衝突が少ない中間圏界面では二酸化炭素が受け取ったエネルギーを周囲の空気へ渡す前に赤外線として宇宙へ放出しやすくなります。そのために上空では温度が-130度以下と異常に下がり、微量の水蒸気が凝固し氷になります。その氷に太陽の光が反射して夜光雲として認識されます。
人間の活動だけで無く、太陽活動も夜光雲の発生に影響します。 太陽表面の活動が活発になり黒点が増えてくると紫外線が強くなります。 その強い紫外線が大気に届くと中間圏の気温が上がり、夜光雲となる水蒸気が凝固しません。アマチュアによる近年の集中的な観測でも実証されました。 事実、2009年の異常に長引いた太陽極小期には欧州で夜光雲が大発生し、太陽活動が多少活発になった2010年には大きな発生は全く見られませんでした。
毎年5月下旬から8月上旬の間、夜暗くなった頃に北の空を注意して見て下さい。 北の空低く、時として高度30度位迄青白い波を打った様な雲が見えたら、それが夜光雲です。巻層雲と間違い易いですが、夜光雲は「光って」います。 空がかなり暗くなるまで待って、目を凝らして見て下さい。 毎年北欧が白夜になる頃に夜光雲が発生します。 上空83km付近(中間圏界面)で凝固した水蒸気(氷)に既に地平線下に沈んだ太陽の光が反射して見えるのが、夜光雲として認識されます。
IAP大気物理研究所 Kühlungsborn(54°07′N, 11°46′E)では、LIDAR(レーザーによる散乱光測定)やレーダーにより中間圏を観測しています。レーザー照射の散乱光から、対象物までの距離や大気中の成分を分析します。
2026年6月29日未明には、前日の日中から21時過ぎまでOSWINで連続的かつ一時強い中間圏夏季エコーが観測され、夜光雲の出現に非常に適した状態になりました。
実際に北ドイツやバルト海沿岸で夜光雲が観測されましたが、私の住んでいた地域は曇っていたため見ることは出来ませんでしたが、29日夜はOSWINのエコーが弱かったものの、NRW州も晴れて未だ明るい北の空で夜光雲を見ることが出来ました。
6月29日 23時30分・夜光雲の動画
OSWINレーダーは、6月29日昼間にかけて、高度81〜86kmの中間圏から下降する氷晶のエコー信号を検出しました。大規模な発生ではなかったため、この日の夜光雲は非常に淡いものでした。
6月29日 23時30分・夜光雲の動画
数年のブランクを置いて、今年は再び明るい夜光雲が発生しました。コロナ禍の後に人間の活動が再び活発になったことも、要因の一つである可能性があります。
今年は明るい夜光雲が発生しました。ここ数日かなり明るい夜光雲が発生していましたが、北ドイツでは天気が悪く観望できませんでした。この日は夜半に雲が切れ、夜光雲が天頂まで広がっているのが見えました。
2021年7月・夜光雲の動画
今年は何度か明るい夜光雲が発生しました。当地では雲がかかっていましたが、雲の隙間から発生中の夜光雲を見ることができました。同時刻でも、すでに暗い南部では22時頃から見え始め、北部でも22時30分頃になると東や南の空にぼんやりと見え始めました。この方向に見えるのは稀で、夜光雲がかなり明るい証です。
今年初めての夜光雲です。暗くなってから、やっと確認できる程度の明るさで、距離も遠く、地平線ぎりぎりの所に見えていました。
2016年7月5日・夜光雲の動画
久しぶりの大規模な発生です。写真では画角が足りず写ってはいませんが、オーロラも発生しました。背景が何となく紫色になっているのが分かります。
オーロラが活発な時は、夜光雲の活動が低迷することがあります。今年も前年同様、発生してもドイツ北端からかろうじて見える程度で、IAP研究所のエコーもほとんどありませんでした。
久々の夜光雲です。日中、IAP研究所のレーザー照射のエコーが見えていたため、結果は期待どおりでした。高度は約25度まで達し、北ドイツでは明け方まで見えていました。
夜光雲の動画
6月は天候が悪く、明るい夜光雲が発生しているにもかかわらず、ドイツ最北端からの確認が中心でした。この日は運良くドイツ中部でも晴れ、明け方3時30分頃に現れた夜光雲が連続写真に写っていました。
2012年6月18日・夜光雲の動画
大変明るい夜光雲が発生しました。夜22時30分頃、まだ北西の空が明るいにもかかわらず淡い光の筋が見え、23時を過ぎたころには北の空いっぱいに広がりました。
2012年7月1日・夜光雲の動画
今年もかなり緯度の高い地域のみで観測されました。下の写真も、かなりコントラストを上げてようやく写真上で確認できる程度です。肉眼でもやっと見える明るさでした。
今年は太陽活動が活発なためか、2009年のような大規模な発生は観測されていません。大変淡い夜光雲が、目を凝らしてやっと見える程度でした。
今年は5月下旬から、晴れていれば必ず夜光雲が現れています。全体的に淡い夜光雲で、かなり暗くならないと見えませんが、それでも天頂まで大きく広がっていました。下の写真は10mmの魚眼レンズで撮影したものです。
北の空の低い所に現れた明るい夜光雲。
北の空の低い所に現れた淡い夜光雲。
2009年6月25日・夜光雲の動画
久々に晴れ上がった夕方の空に現れた夜光雲。
2009年7月12日・動画 1
2009年7月12日・動画 2
2005年以来の大発生。空が暗くなる前から、すでに肉眼で分かるほど明るい夜光雲でした。
今年は北緯54度付近の観測者から、地平線のかなり低い所に夜光雲が発生していたと報告がありましたが、北緯51度辺りでは雲に邪魔をされて観望は大変難しかったようです。この写真は、今年になって当地から見えた初の夜光雲です。
今年も期待していたほどは発生していません。細い夜光雲が北西の空の比較的高い所に、10分ほど雲の間から見えていました。
今年は期待していたほどは発生していません。非常に淡い夜光雲が、水平線から10度ほどの所に現れているのみです。デジタルカメラで撮影するのにも40秒以上の露出が必要でした。日の出直前だったため、よく見えたのは北東の空です。どの方向に見えるかは太陽の位置に関係しているようです。
6月上旬頃から、北の空が雲などで覆われていなければ必ず目撃されています。2004年ほど空高くまでは昇って来ていませんが、高度約5度から10度ほどの北の空に見えています。
この期間はかなり頻繁に目撃されました。2004年の夏ほど空高く夜光雲が張り出したことは、近年ありませんでした。その高さは北緯50度以下の地域からも十分に見えるほどでした。
夜光雲の動画