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バイエルン小旅行
2023年6月
第三日目


旧軍用地下壕ヴァイングット1(Ehemaliger Rüstungsbunker Weingut 1

ヴァイングートIとはジェットエンジンを搭載した軍用機メッサーシュミットMe262を量産するために、半地下の掩蔽壕を建設すべく1944年に始まったプロジェクト名です。
計画当初は幅85m、内部の高さが32m有る長さ400m、厚さ3mのアーチ型の天井を持つ地下壕でした。
強制収容所の囚人や外国人労働者を一万人以上の作業員を動員して、1944年に半年以内に完成させる計画でしたが、結局軍用機の生産迄には至りませんでした。
終戦後は米軍の爆弾の破壊力の試験場に使用される予定でしたが、一度もテストが行われる事は有りませんでした。
1947年に120トンのダイナマイトで破壊され、その後は廃墟となっています。
この施設を建設したPolensky & Zöllner社は、囚人を作業員として違法に使ったという罪に問われ、ダッハウの米軍裁判所で10年の禁固を言い渡されました。