2004年2月 今月の星空



1月後半からかなり冬らしくなってきました。南西に輝く-4等の金星が特に寒い印象を与えます。

2月の空もオリオン座、おうし座、アンドロメダ座、大熊座(北斗七星)、カシオペア座、ペルセウス座、ぎょしゃ座などのを代表する星空も賑やかな冬の星座が空を飾ります。
日没時に見える金星、そしてまだ明るい火星が西の空に輝き、土星、木星と次々と東の空に姿を見せ、夜空が一層賑やかになります。
オリオン座も早い時間に上り、双眼鏡で三ツ星の下に有るオリオン座大星雲(M42)を観望するのも良いでしょう。望遠鏡があれば真中に若い星達の姿が見えます。大熊座(北斗七星)のミザールは2重星、空の暗い所では肉眼でもアルコルという星がぴったりくっ付いているのが確認できます。アラビアでは目の検査に使われたそうです。一度試してみてはいかがでしょう。

2月15日0時頃の空

南の空

北の空
拡大するには画像をクリック。

トピック

2日 海王星が合
3日 月が土星に接近(5時、西、3.9゜)
8日 月が木星に接近(20時、西、3.5゜)
23日 月が木星に接近、火星も20゜程上部に見える(21時、西、3.6゜)**必見**
25日 月が金星に接近(23時、西、3.1゜)

惑星の位置関係についての説明 クリック



太陽

日出、日没
日付 正中
5 7.49 12.34 17.20
10 7.41 12.34 17.28
15 7.32 12.34 17.37
20 7.23 12.34 17.46
25 7.13 12.33 17.54
31 7.02 12.32 18.01


月の出、没
日付 正中 月齢
6 17.18 0.21 8.24 満月
13 1.11 5.56 10.29 下弦
20 7.57 12.46 17.46 新月
28 10.18 18.46 2.19 上弦



惑星

水星
1月17日に東方最大離隔(23゜55′)を迎えた水星は太陽の向こう側に入り今月は観測出来ません。

金星
-4.2等の金星は5月下旬迄宵の明星として日没後の西の空を飾ります。6月迄には次第に金星の視直径は次第に多くなり、又見かけは細くなりつづけ、望遠鏡観望するとごく細い三日月の様になります。

火星
8月の大接近に比べるとかなり暗くなってしまった火星ですが、夜半過ぎに西の空に沈むまでは未だ観測可能です。

木星
月初めに夜20時30分、月末には18時過ぎには東の空に上り、-2.4等の大変明るいその姿を見せてくれます。早く沈んでしまう金星を除くと夜空で最も明るい星になり、一晩中観測可能になります。

土星
12月31日に衝となった土星は太陽と反対側に位置し、夕方の早い時間に上ります。一晩中裸眼及び望遠鏡での観望が可能です。双子座の近くにいるので、見つけやすいでしょう。

天王星
夜中観測可能。肉眼では無理。

海王星
太陽の向こう側に回り観測は不可能です。

冥王星
へびつかい座に居ます。肉眼では無理。

小惑星 セレス
先月双子座の双子星カストルとポルックスの間に居た小惑星は未だ双子座の近くにあり、光度こそ落ちましたが、双眼鏡があれば十分観望出来るでしょう。(上南の空を参照)



流星

今月は目立った流星群の活動は有りません。3月から4月にかけて活発になるおとめ座流星群が月末頃から明けの空に見え出します。